TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
「ミリ!店長が呼んでるぞ!」



マサキの呼び声に元気良く答えたミリはフロアーへと出て行った。





「機嫌いいなアイツ…。何か良いコトでもあったか?」



マサキは疲れた表情をほぐす様に両手で顔を擦った後、タバコに火を付けた。




『今度の休みにジェルをやるみたいで!』


「ジェルねぇ。女はホントそういうの好きだな。」



タイミングの良い呟きにチカは即座に探りを入れる。



『確かケン君もジェルしてますよね?』


「あっ…、あぁ…。たっ…、ただのオシャレじゃねぇの?」



裏返ったマサキの声で確信した。




やっぱりマサキさんは何か知っている。
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