TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
『私のコト…。憶えてますか?』



彼女は一瞬、困惑を見せたが、すぐに思い出した様な表情へと変わる。




「確か、ケンさんの知り合いの方ですよね?」


『はい!この間は、ごめんなさい。』


「いぇ…。あなたは何も悪くありませんよ。」


『実は、1つ聞きたいコトがあって…。』


「何ですか?」


『ケン君とは、どういう形で知り合ったの?』


「話せば長くなりますけど…。私には昔、この病院で出会った親友がいました。」


『“いました”って今は居ないの…?』


「イジメを苦に自殺をしてしまったんです…。」


『それって…。もしかしてアリサちゃんのコト…?』


「えぇ…。知ってるんですか?」



ゆっくりと頷くチカ…。



それに答える様に彼女は話を続けた。
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