TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
━ 第③章(消えない2つの過去)━
【雪の涙】
旅行から11日後…。
【1月29日】
『はぁ…。』
美容室のエントランスに出たチカが雪の寒さで縮こまる。
薄暗い空から僅かに降ってくる粉雪が妙に寂しい…。
温泉旅行以来、チカはケンのコトが気になって仕方がなかった。
あの言葉の“意味”が頭から離れないし、悲しい瞳と寂しい背中が目に焼き付いてしまっている。
“夢”と“現実”…。
私はどっちを選ぶんだろう?
考えても答えは出てこない。
ケン君はどっちを選んだの…?
選んだその道は正しかったの?
【1月29日】
『はぁ…。』
美容室のエントランスに出たチカが雪の寒さで縮こまる。
薄暗い空から僅かに降ってくる粉雪が妙に寂しい…。
温泉旅行以来、チカはケンのコトが気になって仕方がなかった。
あの言葉の“意味”が頭から離れないし、悲しい瞳と寂しい背中が目に焼き付いてしまっている。
“夢”と“現実”…。
私はどっちを選ぶんだろう?
考えても答えは出てこない。
ケン君はどっちを選んだの…?
選んだその道は正しかったの?