TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
普通に生きるコトが、これ程までに難しいというコトを初めて知った…。




今まで当たり前の様に生きていた。



仕事ができるコト…。



右手が動くコト…。



君が隣に居るコト…。



愛されているコト…。



命あるコト…。



そんな奇跡の様なコトを当たり前に生きていた。



その“当たり前”が当たり前でなくなってしまうとしたら、それは苦しくて悲しいコト…。



でも、そうなってしまうまで人は気付かないのかもしれない…。




“当たり前”という幸せの意味を…。





普通に生きているだけで当たり前の様に刻まれていく時間…。



その時計の針は刻一刻とケンの命を確実に刻んでいった…。
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