TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
『今まで、よく頑張ったね…。たった1人で…。よく耐えてきたね…。辛かったろ?苦しかったろ?もぅ頑張らなくていいから…。もぅ大丈夫だから…。俺が居るから大丈夫…。もぅ君は1人じゃない…。』



ゆっくりと彼女の頭を撫でると突然、彼女は大声を挙げて泣き出した。




「やっと…。やっと分かった。私、ずっとその言葉を待ってたの…。ずっと泣きたかったんだ…。ありがとう…。ありがとう…。お兄さん…。」



ケンは左手で彼女の涙を拭った…。
< 615 / 718 >

この作品をシェア

pagetop