お兄さんと【完】

「星くんクリスマス暇？一緒にパーティーしようよ！」


「そうそう！大きなケーキ作るからさっ。」


あー。


わかっちゃった。


あの髪巻き巻きの人ってお兄さんのこと好きなんだ。


背も高くてスタイルもよくて、ミニスカートにニーハイブーツ、ロングのニットコートにバッチリのメイク姿は、なんか悔しいけどお兄さんとは釣り合っていた。


大人の女性って感じ。


「クリスマスは用事あるからパス。」


「えぇーー！？」


ちょっとちょっと、おねえさん。


周りにいるお客さんが振り向いてますよ。


公共の場にいるんだから、もうちょっと考えないと。


「星くんがいないとつまんなーい。」