お兄さんと【完】
あっ。


髪を巻いた女の人がお兄さんの腕に手を回す。


お兄さんにぴったりとくっついた女の人はとっても嬉しそう。


でもお兄さんは困った顔。


その顔を私は見ていられなかった。


それに、もうそれ以上3人の会話を聞いていたくなかった。


私はお兄さんが気づかないことをいいことに、そっと外に出た。


「さむっ!」


「そりゃその格好じゃね。」


「えっ!?」
< 128 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop