お兄さんと【完】
後ろを振り向くと、普通にお兄さんが立っていた。


「えぇー!?な、なんでっ!」


「そんなに驚かなくても。きなこちゃんが外に行くの見えたからさ、急いで追いかけてきたんだ。」


追いかけてきてくれたの?


「さっきの女の人達は?」


「あぁ、製菓女子大の人でさ、いつもお菓子くれるのは彼女たちなんだ。連れがいるからって言って別れてきた。」


「よかったんですか?」


「うん。大丈夫。」


はいっと、飲み物が手渡された。


「ちょっとぬるくなっちゃったかも。」


「ありがとうございます。」
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