お兄さんと【完】
「ここどこ?」
「俺の知り合いがやってるカフェ。お昼過ぎちゃったけど、ランチにしよう。」
ログハウスみたいな可愛い建物の中に入ると、中はアンティークっていうのか、ナチュラルっていうのか、とりあえず可愛い空間だった。
「おぅ!やっときたかー。」
カウンターになってる厨房から明るい顔を覗かせる男性。
「小町さんはかわりませんね。」
星くんと仲よさげな会話をしてる小町さんは、きっと星くんよりも年上だろうけど、ものすごく可愛い雰囲気の人だなぁ。
「はじめまして、小町です。」
「あ、はじめまして!稀那です。」
お互いがぺこりと頭を下げる。
「みんなからきなこって呼ばれてるから、小町さんもきなこって呼んであげてください。」