お兄さんと【完】

顔が熱い。


きっと...いや、絶対今私の顔は赤いはず!


髪で顔を隠しつつ窓の外に顔を向ける。


向かい合ってるこの状況で、唯一私が星くんに赤くなった顔を見られないための策だったんだけど...


「ぷっ。」


こっそり笑ってる星くんの様子からして、きっと私の努力は全く意味のないものに違いない。


「はいはーい。おまたせしました。鯵のエスカベッシュとベビーリーフのサラダです。」


「ありがとうございます。」


小町さんが運んできた色鮮やかで可愛い料理に顔の熱も冷める。


「かわいいっ。いただきます!」


「どうぞ〜。」
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