お兄さんと【完】

そのあとは普通に星くんと話しながら楽しい時間が過ごせた。


メインのかにのトマトクリームパスタが食べ終わると、お店の照明が暗くなった。


他にもいるお客さんたちも騒ぎ始めると、厨房から大きなケーキが登場。


ウエディングケーキじゃないかと言えるくらいの大きなケーキは、クリスマス模様に可愛く飾り付けられている。


「メリークリスマス!今年も皆様とクリスマスを過ごせて、とても嬉しいです。まだ外には雪も降っていないし、星も出ていませんが、どうか気の早い僕の聖なる夜にお付き合いください。」


お店の真ん中で小町さんが挨拶すると、サンタの格好をした奇麗なお姉さんがお客さんのいる席にシャンパンを注ぎ、ロウソクに火を灯していく。


それと同時に小町さんが切り分けたケーキを席に運びながら言葉を交わす。


「今年はこうきたか。」


「え?」
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