お兄さんと【完】
「メリークリスマス!おふたりでお楽しみの所お邪魔してごめんなさいねー。」
嬉しくて、星くんのことしか見えてなかった私は、横から声をかけられて我に返った。
そこにはサンタの格好をした奇麗な女の人が立っていた。
「星くんの彼女ー?」
「えぇぇ!?いや、違いまっす!全然、そんな私なんかがっ。」
突然の女性の言葉にもうなに言ってるか自分でもよくわかんない。
だってそんな、私なんかが星くんのか、彼女だなんてっ!
大人っぽくて、落ち着いてて、かっこよくて、優しい星くんに釣り合うはずがないじゃない!!
「ふぅーん。だってよ?星くん。」
「ちょっと、都さん。余計なこと言わないでもらえますか?俺の苦労が台無しになる前に。」
「あはっ。ごめんごめん。王子も頑張ってる途中だったのねー。」
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