お兄さんと【完】

また赤面する私を見て笑いながら、星くんはいつのまにか外されてたシートベルトをしなおして、車を発進させた。


どうやら小さな路地に入って、路駐していたみたい。


私は自分のことでいっぱいいっぱいだったから、そんな周りの状況なんて全然把握してなかった。


今思い返せば、運転していた星くんがいきなり私の手首をつかんできて私と目を合わせるだなんて、普通は焦る所だよね?


あーもう。


今日の私はどうにかなっちゃいそう。


でもって、一生忘れられないクリスマスだよ。
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