お兄さんと【完】
「そういうセンスのいいプレゼントって素敵だよね。」
私のストラップを見ながら目をきらきらと輝かせるかずちゃん。
そのセンスのいいプレゼントを選んだのも、プレゼントしてくれたのも、かずちゃんのお兄さんです。
なんて言えないけどねっ。
「かずだって彼氏とクリスマス過ごして、プレゼントもらったんだろ?」
すかさず入ったこっちゃんの突っ込み。
確かにそう言われればそうだよね。
かずちゃんは今年のクリスマスは彼氏と過ごすって言ってたし、手作りのお菓子だって彼氏にあげてたわけだし。
「一応プレゼントはもらったんだけどね、プレゼントって感じがしないんだもん。」