お兄さんと【完】
伝えられた想い
次の日。
12時45分、駅前。
「お、はようっ!!」
もう既に着いていた星くんの車に歩み寄って、助手席のドアを開けるなり第一声を振り絞って出したんだけど...
「おはようって、稀那ちゃんもうお昼だしね。」
って笑われた。
「さてと、どこ行こうか?行きたい所は特にないんだよね?」
「うん。星くんの行きたい所は?」
「うーん。あ、稀那ちゃんお昼食べた?」
「うん。」
「俺まだ食べてないから、お茶がてらちょっと食べてもいい?」