お兄さんと【完】

「そうだったんだ。本当に3人は仲良しだね?」


「うん。ずっと仲良しだもん!」


私が今、普通に星くんと話せてるのは、きっと星くんが話かけてくれるからだと思う。


じゃなかったら、こうして笑顔を見せながら話すことなんて出来ずに、ドキドキして何も話せないままだと思うから。


だって今日は星くんに私の想いをちゃんと伝えなくちゃいけないもん。


いつも以上に緊張してる。


「俺のこと、かずさに話した?」


そう聞いてきた星くんは、あんまり明るい顔とは言えない。


そういう顔。


星くんの淋しそうな顔とか、見たくないし、させたくない。
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