お兄さんと【完】
「あーあ。このまま忘年会行きたくなくなっちゃったなー。」


私を抱きしめていてくれた星くんの身体は、いつのまにか私の身体に寄りかかっていた。


「えっ!?どうして?」


「だって、せっかく稀那ちゃんに想い通じたのに夕方になったら離れなきゃいけないじゃん。」


えぇっ!?


そんなことはっきり言っちゃうの?


嬉しいけど、照れるっ。


「俺が忘年会にいくまで、ギリギリまで一緒にいられる?」


「え、うん。大丈夫だよ。」
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