お兄さんと【完】
心臓が破裂しそう。


顔が近付いてくるんだもんっ。


私にはものすごくスローモーションに感じる。


えっと、目瞑ればい、いのか...なっ。


「おやすみ。」


えっ?


小さく耳元でささやかれたその言葉に、ぎゅっと瞑っていた目をぱっちり開いた。


だって...き、キ、キ、ス...される、かと思った、んだもん...。


目をぱちぱちしてる私を見て、星くんが顔を覗いてくる。


ダメダメっ


今私の顔覗かれたら、また顔赤くなっちゃうから!
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