お兄さんと【完】
「大丈夫?顔、真っ赤だけど?」


「だ、大丈夫!!全然大丈夫だからっ。おお、おやすみなさい!」


車を出て走って家に入ると、星くんの方を振り返ることもなく玄関のドアを閉めた。


ドア越しに星くんの車が走り去る音を聞く。


ま、まだ...


まだドキドキしてる。


大人の星くんにおこちゃまの私じゃ、釣り合わないどころか、私の心臓が持たないよ。
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