お兄さんと【完】
コーヒーショップに着いた私たちは、コーヒーを注文してちょっとだけ広いテーブルに座る。


「ねぇ星くん。今更だけど、本当によかったの?」


「え?なにが?」


コーヒーカップを両手で包んで暖をとっている星くんの頭上には、?マークが浮かび上がる。


「せっかく出かけてくれるのに、私の宿題を教えてくれることになっちゃって。」


そう、今日はこのコーヒーショップで私のわからない宿題を星くんが教えてくれることになっている。


「ああ、そのこと?俺は全然大丈夫だよ。」


笑いかけてくれる星くんをみて、優しいなぁって見とれてみる。


「それに早く宿題終わらせて、年明けたら一緒に初詣行こうね。」


「あり、がとうっ。」



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