お兄さんと【完】
星くんの言っている意味がイマイチ理解出来ない私の頭。
その状況をいち早く理解してくれた星くんが、私のシャーペンで数字を並べる。
「じゃぁこっちの問題を解いて。」
「えっ...。うーん。」
「ほら。さっき解いた問題と並べてみてごらん。」
「こう?...あっ!!数字が違うだけじゃん!」
「そうそう。そこまでわかったらもう解けるでしょ?」
最初から自力で答えを出すことができたら、ものすごく気持ちがいい。
「ありがとうっ。星くんのおかげでこの問題はもうわかるよ。」
「よかった。じゃぁ次はちょっと難しくなるけど、こっちの問題解いてみようか?」