お兄さんと【完】
テーブルが5つあるだけの狭い店内には、可愛いパンがたくさん並んでいて、ガラスのショーケースには色鮮やかなケーキがたくさん並んでいた。


星くんっておしゃれなとこいっぱい知ってるんだなぁ。


なんか私はあんまりこういう雰囲気のお店に行ったことないから、新鮮だよ。


落ち着いたおしゃれな雰囲気が星くんには似合ってる。


「あら、星くんじゃない。こんな年末に会えるとは思ってなかったわ。」


奥のキッチンから顔を出した中年の女性が、星くんに声をかけてきた。


またここでも星くんの知り合いの人がいるなんて...


星くんはどれだけ顔が広いんだろう。


「また来ちゃいました。今日は2名で。」


「あら!可愛いお嬢さんだこと。ゆっくりしていってね。」


「あ、ありがとうございます。」
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