お兄さんと【完】
なんか今まで見たことない星くんの一面を見た気がする。


しっかりした星くんにもこんな意地悪することあるんだなぁ。


「ぷっ。」


そんな2人のやり取りを見てて思わず笑っちゃったよ。


突然笑う私に星くんと秀さんはちょっと驚いた顔を私に向けてきた。


「星が俺に冷たいから、彼女に笑われちゃったじゃんかー。」


「えっ?ちょっと待って。稀那ちゃんなんで笑ってんの?」


これもまた新鮮。


状況が理解出来ない星くんの困惑した顔。


「あ、ごめん。ただ、2人は本当に仲がいいんだろうなぁって思って。」


「そうだともっ!よくぞわかってくれました。俺と星は運命の青い糸で...」


「あー、はいはい。もういいから、早くケーキ持ってきて。」
< 264 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop