お兄さんと【完】
「いいのか?こんな豪華なプレートにしちゃって。」
星くんの反応からして、いつもはきっとケーキだけなんだろう。
目の前のプレートにはアイスとケーキとマカロンまで乗ってて、お皿にチョコレートで"Happy Day"って書かれている。
「大丈夫!!シェフの許可はもらったし、星はうちの一番の常連だからねっ。」
そう言いながら秀さんはもう1枚お皿を運んできて、私たちの座る2人用テーブルの隣のテーブルをくっつけた。
「さて、いただきまーす!!」
「ちょっと待った。なんで秀まで俺たちと一緒に食べるんだよ。」
「え?いいじゃない。俺だってケーキ食べたいし、彼女とも仲良くなりたいし。ねー?」
そんな私の顔見て『ねー?』って同意を求められても...。