お兄さんと【完】
「ごめんね、稀那ちゃん。なんか騒がしくて。嫌だったら無視しちゃって大丈夫だから。」
「ううん!!大丈夫だよ。楽しいしね。」
私は結構人見知りするけど、秀さんはなんか苦手じゃないかも。
「やばーい!彼女めっちゃいい子じゃんかー。」
なんか星くんも楽しそうだしね。
「稀那ちゃん、紅茶冷めちゃうから早速頂こう。」
「うん!」
秀さんの言葉をちょいちょいスルーするけど、そこにはちゃんと友情を感じられるし。
本当に2人は仲がいいんだって思えるし、2人と一緒にいても私はちっとも居心地悪くないもん。