お兄さんと【完】

座るのも辛くてただ広い部屋に立ったままの私。


こんなんじゃ成人式とかを考えると、気が重くなるよ。


トントン


「はいっ」


部屋のドアがノックされて反射的に返事をすると、星くんが顔を出した。


「すっごい似合うね。きれいじゃん。」


いやいやっ!


とんでもないっていうか、むしろ星くんの笑顔が素敵過ぎでやばいからっ!!


「あ、ありがとっ。」


「朝もメールしたけど、明けましておめでとう。さっきかずと話して、初詣は俺が送っていくから。」


「そうなのっ!?うれしい!」
< 274 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop