お兄さんと【完】
座るのも辛くてただ広い部屋に立ったままの私。
こんなんじゃ成人式とかを考えると、気が重くなるよ。
トントン
「はいっ」
部屋のドアがノックされて反射的に返事をすると、星くんが顔を出した。
「すっごい似合うね。きれいじゃん。」
いやいやっ!
とんでもないっていうか、むしろ星くんの笑顔が素敵過ぎでやばいからっ!!
「あ、ありがとっ。」
「朝もメールしたけど、明けましておめでとう。さっきかずと話して、初詣は俺が送っていくから。」
「そうなのっ!?うれしい!」