お兄さんと【完】

あっ。


嬉しいなんてポロッと口からでちゃった。


本当のことだけど、恥ずかしいっ


「俺も一緒に初詣行けて嬉しいよ。それにこんな奇麗な稀那ちゃんも見られたし。」


そう言って星くんが私の手を握ってきた。


ど、どうしようっ!!


誰かに見られたらまずいのに、このまま2人でいたいって思っちゃうよ。


「あとで一緒に写真撮ろうね?」


耳元でささやかれた星くんの言葉に照れてたら、かずちゃんとこっちゃんが戻ってきた。


「あれ?お兄ちゃんここにいたの?」


私が一人で慌ててたら、いつのまにか握られていた手は離れていた。
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