お兄さんと【完】
秘密と推理
あっという間に始まった学校生活。
クラスは新年の挨拶と年末年始の話題でいっぱいだった。
「かずちゃんおはよう!」
いつも学校に早くから着いてるかずちゃん。
私がクラスに入るなり声をかけると、いつもより暗い返事が返ってきた。
「あ、おはよ...。」
私と合った目線を外されたのがちょっと気になった。
また彼氏とケンカしちゃったのかな?
休み時間にかずちゃんの机に向かおうと私が立ち上がると、かずちゃんは慌てて教室から出て行ってしまう。
教室に帰ってくるのは授業が始まるチャイムが鳴る直前。
午前中はかずちゃんと全然話すことも出来ずにお昼休みに突入。