お兄さんと【完】
「ちょっとお茶してから帰ろうよ。帰りは俺が送るからさ。」
「マジっすか!?やったー!」
私はただコクンと小さく頷くだけで返事を返した。
かずちゃんの背中をグイグイ押しながら秀くんを追いかけるこっちゃん。
すっかり蚊帳の外のふみかさん達は私と目を合わせると、一礼してこの場を去って行った。
その後ろ姿を見届ける。
「俺たちも行こうか。」
そう言って私の手を引いてくれる星くん。
「うんっ!」
下校する製菓女子大学の人たちからの視線もおかまいなしに堂々としてる星くん。
なんか見せびらかしてるみたいで照れるんだけど...。