お兄さんと【完】
素敵な親友
あの後はみんなで秀くんのご両親が経営してるケーキ屋さんでいろんな話をして、星くんに送ってもらった。
かずちゃんもこっちゃんも私と星くんの話題にはあんまり触れてこなくて、なんか身構えてた自分が変な感じ。
それからというものの、毎日のように星くんとは連絡を取り合って、休みが会う日にはちょっとでも会った。
「ふみかさんが星くんにちゃんと告白したんだって。」
「ふみか?誰それ?」
学校帰りの電車の中。
星くんから聞いた話をこっちゃんに話そうと思ったんだけど、いきなり話がつまずいた。
「え、えっとー。星くんに手作りのお菓子をあげてた製菓女子大学の人だよ!」
「あぁ、思い出した。へぇー、告ったんだ?」
「うん。ちゃんとけじめ付けたいから言わせてほしいって。」
「ふーん。」