お兄さんと【完】
「もしかして、稀那ちゃん俺の誕生日知ってたの?」
あー、ほら。
勘のいい星くんにばれちゃったじゃん。
「うん。かずちゃんが教えてくれて、ね。」
「そっかー。」
...?
え、あれ?
なんか星くんがちょっと気を落としてる...?
「さあさあいつまでも立ってないで座りなってっ。」
秀くんが星くんの背中を押して椅子に座らせる。
秀くんのお母さんが紅茶を運んできてくれた。
「稀那ちゃんはこっちこっち。」
秀くんに手招きされてキッチンの方に入ると、頼んで作っておいてもらったケーキがあった。