お兄さんと【完】
「そんなに高価なものじゃなくてごめんね。よかったら使って。」
これまたかずちゃんからの情報で、星くんが腕時計を買うか迷ってたらしいから、シルパーベースで文字盤が奇麗な青い色の腕時計をプレゼント。
「むっちゃ嬉しい。ありがたく使わせてもらうね。」
よかったっ!!
これでもう心臓が張り裂けそうな緊張をすることもなくなった。
今日の目的とりあえずクリアできたしね!
いろんな人に助けられて叶った誕生日企画。
もう私まで感謝の気持ちでいっぱいだよ。
「ほんとはね。」
「ん?」
「俺の誕生日だって今日言うつもりだったんだ。」
私の方に身体ごと向けて話始めた星くん。
私も少し星くんの方に身体を向けてみる。