お兄さんと【完】

「でもそれじゃなにもプレゼント用意出来ないよ?」


「んー、まぁね。でも今年の誕生日プレゼントはもう欲しいものが決まってたんだ。」


「えっ!そうだったの!?」


星くんの突然の告白に今度は私が驚いた。


普通にプレゼント買ってきちゃったし...。


「えっと。じゃぁ来年の誕生日にっ!それかクリスマスにっ!あ、でもどっちもまだまだ先...だよね。」


一人で焦っていたら、星くんがいきなり手を握ってきて、驚いた私はピッタリと静止。


「俺そんなに待てないかなー。」


「だ、よね?んーっ、ごめんね。ちゃんと何が欲しいか聞いとけばよかった...。」


「なんなら今この場でもらってもいいかな?」





「私があげられるものならあげるけど、私なにももってないよ?」
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