お兄さんと【完】
ずっと握られたままの手を私がギュッと握ると、星くんも握り返してくれる。
星くんがちょっとだけ私に近付いてきたから、私は静かに目を閉じた。
さっきの触れるだけのキスとは違う、もっと深いキス。
お互いがここにいるよと確かめ合うように。
離れては角度を変えてまた触れる。
瞳からこぼれ落ちた嬉し涙なんて気にもならなかった。
いつまでもこの幸せな時間が続きますように....。
【END】
メニュー