お兄さんと【完】
「ただいまー...っと、こんにちは。」
開かれたドアは玄関で、そこには私より年上の男の人が立っていた。
話には聞いていたけど、会うのは初めてなかずちゃんのお兄さん、だと思う...。
すぐに私の存在に気づいて、早速挨拶をしてくれました。
「あ、こんにちは。お邪魔してます!」
慌ててぺこりと頭を下げて、遅れながら挨拶を返した。
「かずさの友達だよね?えーっと、3人で遊んでるの?」
玄関にある靴の数を見て、推測したお兄さん。
ズバリ、正解です!
「はい。かずちゃんと同じクラスの稀那です!今日はもうひとりの友達と遊びにきました。」
再び私が頭を下げて軽い自己紹介をする。