お兄さんと【完】
年上の男の人に免疫ないから、変に意識しちゃうよっ。


お兄さんと目を合わせていられなくなった私は、視線をケータイに落としてみる。


着信が1件と未読メールが1件入ってる。


着信はさっき電話をかけてくれたお兄さんであろう知らない番号から。


未読メールは...お兄ちゃんからだ!


『あと15分で家に着く。お前どこにいんの?』


5分前に受信しているこのメール。


ここから家に行けば丁度10分くらいかかるから、ちょうどいいだろう。


『私も家に向かうから、早く家に帰って!』


お兄ちゃんにメールを送ると、その旨をお兄さんに伝える。


< 44 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop