お兄さんと【完】
ケータイの繋がり
次の日。
テスト勉強...しなきゃなぁー。
と、思いながらリビングでのんびり朝食を食べてます。
「ちょっと稀那、泰人(やすと)起こしてきてちょうだい。」
お母さんが化粧をしながら私に声をかける。
泰人は兄のこと。
「はーい。」
お母さんのほうも見ないで答えた私は、ケータイを取り出して泰兄に電話をかける。
「ちょっと!めんどくさがらないの!」
泰兄の起こし方に不満のあるお母さんが私を見て怒る。
だけどいくらお母さんの頼みでも、泰兄の部屋に入ると私が泰人兄に怒られるんだもん。