お兄さんと【完】

『っぷ。くくくく。そうだよねー、俺の番号登録してたりしないよね。』


思いっきり笑われてんですけど。


笑われてるのは私で間違いない...よね?


「あの...。」


『あぁ、ごめん。俺、かずさの兄だよ。昨日きなこちゃんのケータイなくなったときに電話番号教えてもらったでしょ?』


確かにそんなことがあった。


だけど私はお兄さんにケータイ番号を教えたつもりなんて全然なかったんだけど。


ただお兄さんが私のケータイを探してくれるのに、一役かってくれたくれただけだと思ってた。


ものすごく今更だけど...


「えっ!?お兄さん??どうしたんですかっ?」
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