お兄さんと【完】
もう暗いからと、ちゃんと家まで私を送り届けてくれたお兄さん。


なんだか今日の後半、私の中はモヤモヤした気持ちでいっぱいだった。


楽しかった?


まぁ、つまんなくはなかったけど、気まずいとか緊張とかそんな気持ちが多くて、思いっきりは楽しめなかった。


やっぱり年上の人とか、そもそも異性との2人きりな関係に慣れてない私には、いきなり出かけるのは荷が重かったのかな。


あんなに女の人から慕われるお兄さんからみて、ぎこちなく過ごした今日1日の私はどんなふうに見えたのかな...。


それ以前にお兄さんからみて、私はどう映ってるの?


お兄さんにとって私はどういう人間なのかな...。


そんな不安が私を襲って、今日はそのまま眠りについた。
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