心友の彼氏にキスをした
以上です、と。
しーんとする教室。
言ってしまったことを悔いてはない。
分かれと言う方が無理だが、はっきりと言ってすっきりとした気分ではある。
静かな教室に突然、ガタンと席を立つ女の子は―――
真源 優実だった。
優実は私の近くまで来て、手を取って握った。
「私、あなたと友達になりたい」
優実は初めてあった時と同じようにふんわりとやわらかな頬笑んだ。
私も思わず、微笑んで「ありがと」
と手を握りった。
どうしよ…すごくうれしい。
「良かったな」
と、能田も微笑んだ。
「それよりも、真源。お前は席に着けよ」
「あ、あぁ…はい!ごめんなさいー」
能田に注意され、優実は顔を真っ赤にしながら席に戻った。