心友の彼氏にキスをした


その時の彼女はとても可愛らしくて
自分にはないものを感じてしまった。

(可愛い。華のある子だなぁ…)

一瞬、そこが一面中にお花が咲いたみたいに思えたくらい彼女は可愛かった。

「迷ってたみたいなので思わず声をかけてしまいました。良ければ…だけど、案内しましょうか?」

「お願いできるかしら?」

「うん。場所は?」

「職員室よ」

「それなら、ちょうど良かった。あたしも職員室に用事があるんです」

と、彼女に職員室まで案内してもらった。

「この学校、広いですよね。私も入学した時道に迷ちゃったんですよ」

他愛もない話をしながら、職員室まで一緒に歩いた。

「着きましたよ」

コンコンとドアを叩き、「失礼します」と挨拶をし中に入っていく。

「1-Aの真源です。能田先生はいらっしゃいますか?」

「おー、真源か。こっちだ、こっち」

能田と呼ばれた男は彼女を手招きした。

(真源さんって言うんだ)

「1限目のプリントを取りに来ました」




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