心友の彼氏にキスをした
「そっか、特別授業を受けなきゃいけないのか」
能田は困った顔をした。
「必要ないです。大丈夫です」
「あー、でも、しかしなあ…」
普通の高校生活をしたいんだから、わざわざそんなものを受けたくはなかった。
だから、私はきっぱりと言い切った。
「私は普通の高校生活を送りたいがために、ここにきたので。それは必要ないです。迷惑はかけないようにしますので――」
「迷惑どうこうという問だ「お願いします!」」
能田はしぶしぶだったが許可してくれた。
私は心の中で喜んだ。
「よし、それじゃ教室に行くかー」
「はい」
私と能田は職員室を後にした。
教室に向かう道中、能田は色々とこの学校の説明をしてくれた。
「まぁ、あとはこのバカでかい広さだな。途中道に迷わなかったか?」
「えっと、少し…」
苦笑する私に能田はやっぱりなと言った。
(教師から見てもこの学校広いのね…)
この由岐坂高校は広さが売りって感じがするけど、
実際問題、広さと設備はかなりのものだ。