心友の彼氏にキスをした
「着いたぞ。ここが1-Aだ」
「はい」
能田は教室へと入った。
外まで聞こえてきそうなほど騒がしい雑音が
能田が入った瞬間静かになった。
「お前ら―席に着いたな。今日は転入生を紹介する」
「まじ?」
「うおー、男?女?」
と右往左往と男子や女子の声が飛び交う中
「入ってこい」と能田が声をかける。
「はい」
私は教室へと一歩踏み込んだ。
見られてる…目立ってる…
私の脳内は今まさにピンチとも言えるくらい緊張していた。
教卓の一歩手前まで進み、横に立った。
「うわぁ…超美少女じゃね?」
「きれー」
「女だ」
「外人?」
「顔ちっさ」
「手足細長…」
等々、教室中に言葉が飛び交う中、私は彼女―――
真源 優実を見つけた。
優実は私の視線に気づいて小さく手を振ってくれた。