心友の彼氏にキスをした

「静かにしろー」

能田は静粛させた。

「ほい、自己紹介」

私は頷いた。

いざ、みんなが静かになったら、とたんに緊張しだしてきた。

皆、私の言葉を待ってる…。

なんなのだろうか…この張りつめたような空気は…。

手に汗が滲み出てきだした。

声を出そうにも緊張して、声が出せない…。

どうしよう…恥をかいてしまったら…

失敗は出来ない。チャンスは1度だけ!

そう思うと涙が出てきそうになった。

「軽く深呼吸してみろ」と能田は皆には聞こえない声でぼそりと呟いた。

そう言われたら、なんだか少し気が楽なった気がした。

言われた通り私は軽く深呼吸してみた。

(…よし)


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