紺色夜話
二つの夜
今日は満月。
昼間は汗ばむくらいの陽気も嘘のように少しひんやりとした風が吹く中、銀子は難しい顔で『藍星』に向かっていました。
今は午後7時すぎ、急ぐ用事があるという後輩にかわっての残業帰りです。
銀子は藍星の前で少し立ち止まりましたが、やっぱり入って行きました。
そしてカウンターのバーテンダーのシャツの色を確かめます。
青シャツがいません、勝平はいないようです。
だいたい見分けはつくようになりましたが、もうひとつ自信が無いので色で確かめる銀子でした。
長髪を束ねて抹茶色のシャツを着た店長の志郎と、橙色のシャツと緑色のシャツの人が居ます。
昼間は汗ばむくらいの陽気も嘘のように少しひんやりとした風が吹く中、銀子は難しい顔で『藍星』に向かっていました。
今は午後7時すぎ、急ぐ用事があるという後輩にかわっての残業帰りです。
銀子は藍星の前で少し立ち止まりましたが、やっぱり入って行きました。
そしてカウンターのバーテンダーのシャツの色を確かめます。
青シャツがいません、勝平はいないようです。
だいたい見分けはつくようになりましたが、もうひとつ自信が無いので色で確かめる銀子でした。
長髪を束ねて抹茶色のシャツを着た店長の志郎と、橙色のシャツと緑色のシャツの人が居ます。