紺色夜話
六つの夜
藍星と隣の雑居ビルとの間の通路に、銀子と勝平と真治は居ました。
「あの店長の野郎、月森さんを慰み者にしやがって、クソッ男前だからって調子に」
「違うっ、先輩は一途だし長く付き合ってる彼女一筋だ」
高校の時から志郎を見てきて、勝平にとって男としての手本は父親よりも志郎でした。
勝平の言葉に目を丸くして黙った真治に
「銀子さんに惚れてるのは俺だ、文句あるか」
と畳み掛けます。
反応が気になって、勝平はソッと銀子を盗み見ます。
でも銀子の顔が赤いのがお酒のせいなのか、勝平の告白のせいなのか判断がつきませんでした。
「……惚れ…、勝平……?」
銀子はボーッとしているような、見方によれば照れているような上気した顔でつぶやきます。
「あの店長の野郎、月森さんを慰み者にしやがって、クソッ男前だからって調子に」
「違うっ、先輩は一途だし長く付き合ってる彼女一筋だ」
高校の時から志郎を見てきて、勝平にとって男としての手本は父親よりも志郎でした。
勝平の言葉に目を丸くして黙った真治に
「銀子さんに惚れてるのは俺だ、文句あるか」
と畳み掛けます。
反応が気になって、勝平はソッと銀子を盗み見ます。
でも銀子の顔が赤いのがお酒のせいなのか、勝平の告白のせいなのか判断がつきませんでした。
「……惚れ…、勝平……?」
銀子はボーッとしているような、見方によれば照れているような上気した顔でつぶやきます。