人魚姫がくれた唄
私は、私の部屋にいた。
私の部屋には海の上から沈んできたいろいろな物が置いてある。
私が、その中でも1番お気に入りの人間の男の銅像を眺めていると、三女のダイア姉様がやってきた。
「またここにいたの?コハクは誰よりも海の上に憧れていたものね。」
「海の上の物は、美しいもの。」
「そんなに壊れやすいもののどこがいいの?」
「壊れやすいから、愛しいの。」
男の像を、すっと撫でる。
この像もそのうちに脆くなり、壊れてなくなるだろう。
だけどそんなところが、私はたまらなく好きだった。
私の部屋には海の上から沈んできたいろいろな物が置いてある。
私が、その中でも1番お気に入りの人間の男の銅像を眺めていると、三女のダイア姉様がやってきた。
「またここにいたの?コハクは誰よりも海の上に憧れていたものね。」
「海の上の物は、美しいもの。」
「そんなに壊れやすいもののどこがいいの?」
「壊れやすいから、愛しいの。」
男の像を、すっと撫でる。
この像もそのうちに脆くなり、壊れてなくなるだろう。
だけどそんなところが、私はたまらなく好きだった。