虹 ~ホントの私って~
電車が、ホームに入って来た時

「直ちゃん」
あきらくんが、わたしの腕を掴んで
私を引き寄せた

「話を聞いて」
全力で、走ってきたのか息がきれてる

もう、おわったんだ
なにも始まってないんだ
なぜか、落ち着いてるわたしは

「明日休みだから、別にいいよ」

あきれるくらい
冷たく、冷静に
あきらくんの顔も見ないでいった
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