bitter×bitter
バスに乗り、学校に近いバス停で降り、そこから少し歩く。
完全に遅刻だけど、ゆっくり行くあたし。
学校が見えたとき、校門前に誰かがいることに気付いた。
だれ…?
その人は、あたしに気付くなり、こっちに向かって走ってきた。
「うらら~っ!!」
声で気づいた。
善だ。
「美麗!待ってたんだぜ、俺!」
目の前にいる善に、驚きを隠せないあたし。
だって…
善……
「あんた……髪の毛……」
ニッコリ笑う善。