bitter×bitter
春川柚乃は、赤い顔したまま驚いた顔してる。
「……あのさ、用済んだでしょ?
早くみんなの数学の提出物持っていきなよ。」
そう言うと、柚乃は浅く礼をしてあたしのところから去っていった。
その日の放課後は何故か善と柚乃と3人で遊びに行った。
それから柚乃は、何かとあたしに引っ付いてくるようになった。
あたしは、それが別に嫌じゃなかった。
善も、「美麗に友達できて嬉しい!」とか言ってた。